Apple SiliconでAkai Pro MPK mini MK3

Apple Silicon のMac を入手して何か新しいことしたくなり、勢いでAkai ProfessionalMPK mini MK3 というMIDIキーボードを購入しました。

ネットで調べると初期セットアップの手順が分かりづらく手こずったという意見がよくみられたので、ここではM1 Mac でMPK mini MK3 を使い始めるまでの初期セットアップの手順を整理したいと思います。

使ったMac はM1 ProチップMacBook Pro で、OSはmacOS MontereyRosetta 2 はインストール済みです。

MPK mini MK3

Apple Silicon のMac で使うことについて

M1 Mac正式にはサポートしていないようでしたが、動いたと書いているブログや通販サイトのコメントがあったので、多分大丈夫なんだろうという軽い気持ちで購入を決めました。

結論としては、なんとか動いている感じです。
なんとかというのは、Garage Band とMPK mini MPK に付属するMPC Beats などのソフトウェアが、初心者向けDAWの使い方のようなサイトを参考に一週間ほど操作していて、普通に使うことができたという程度の確認しかしていないからです。

免責としてお伝えしておく必要があると思うのですが、あくまでも初心者が使ってみたら動いた、という程度のものでしかないので、きちんとした動作検証を行なっている訳ではないという点はご理解をお願いいたします

初期セットアップ

商品にクイックスタートガイドソフトウェアダウンロードカードが同梱されていましたが、そこには「akaipro.com でアカウントを作って、製品を登録すれば付属するソフトウェアをダウンロードできる」という程度のことしか書いてありませんでした。

akai-pro.jpMPK mini MK3 のページからダウンロードできるセットアップガイドMPC Beats クイックスタートガイドのPDFの資料に日本語で詳しい手順が書かれていたので、こちらを参考にしました。

  • MPK mini MK3 (akai-pro.jp) – inMusic Japan (日本語)

まずは、akaipro.com のアカウントの作成から始めます。

1. akaipro.com のアカウント作成

akaipro.com のサイトにアクセスして、右上の[ACCOUNT] をクリックすると下記のページが表示されます。

akaipro.com
akaipro.com

[CREATE ACCOUNT] ボタンをクリックします。

create profile 1

氏名、メールアドレス、誕生日、パスワード、国を入力して下の[NEXT STEP] ボタンをクリックします。

create profile 2

「Akai ProはinMusic社のブランドの一つです。興味あるブランドがあれば選んでください」と書かれているので、興味があるブランドを選択して、プライバシーポリシーと利用規約に同意のチェックをONにして[CREATE ACCOUNT] ボタンをクリックします。

すると、akaipro.com からメールが届くので届くので、メール本文の[Confirm Your Account] ボタンをクリックするとアカウントの作成が完了します。

2. akaipro.com のアカウントに製品を登録

akaipro.com のサイトで右上の[ACCOUNT] から、登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインします。

register new product 1
※イメージは製品を登録後の状態です

メニューの[MY HOME] または[MY PRODUCTS] にある[REGISTER NEW PRODUCT] ボタンをクリックします。

register new product 2

購入した製品「MPK mini MK3」の背面に記載されているシリアル番号を入力し、[CHECK SERIAL] ボタンをクリックすると製品の登録が完了します。

3. MPK mini Software Manager のインストール

akaipro.com のサイトにログインした状態で、メニューの[MY PRODUCTS] に表示されているMPK mini mk3 の”DOWNLOAD (MAC)” のリンクをクリックして、MPK mini Software Manager をダウンロードします。

端末上にZip形式のファイルが保存されるので、展開するとMPK mini Software Manager というアプリケーションファイルが展開されるので、このファイルをアプリケーションにドラッグしてインストールします。

4. MPK mini Software Manager の初回起動

MPK mini Software Manager を起動します。

MPK mini Software Manager
MPK mini Software Manager

[Let’s Go!] ボタンをクリックします。

MPK mini Software Manager

MPK mini MK3MacUSBケーブルで接続して[NEXT] ボタンをクリックします。

MPK mini Software Manager

Instruments でインストールする音源を選択して[NEXT] をクリックします。

MPK mini Software Manager

Apps でDAWソフトのMPC Beats を選択して[NEXT] をクリックします。

MPK mini Software Manager

MPC Sound Packs でインストールするサウンドパックを選択して[FINISH] をクリックすると、選択したソフトウェアのダウンロードが始まります。

5. iLok のアカウント作成

MPK mini Software Manager でソフトウェアのダウンロードが始まると、下記のウィンドウが表示されます。

MPK mini Software Manager

[Create iLok account] ボタンをクリックすると、ブラウザに下記のiLok のアカウントを登録するページが表示されます。

iLok アカウント登録

ユーザID、氏名、メールアドレス、パスワード、生年月日、秘密の質問と回答を入力し、プライバシーポリシーと利用規約に同意のチェックをONにして[CREATE ACCOUNT] ボタンをクリックします。

※ プライバシーポリシーのチェックは、上はアカウントとアップデートの情報の通知について、下はソフトウェアベンダーからの特別なオファーの通知についてです。(おそらく両方とも必須ではない)

すると、iLok からメールが届くので、メール本文のilok.com のURLのリンクをクリックするとアカウントの作成が完了します。

6. iLok License Manager のインストール

iLok から届いたメールのURL のリンクをクリックすると、ブラウザにiLok のサイトのログインページが表示されます。

ilok.com
ilok.com

iLok のアカウント作成時に登録したユーザIDとパスワードを入力してログインすると、アカウントが有効化されたというページが表示されます。

ilok.com

ここでの操作を記録し忘れたので定かではないですが、下記のiLok のトップページの左側「iLok License Manager」の”macOS” のリンクをクリックして、iLok License Manager をダウンロードします。

端末上にZip形式のファイルが保存されるので、展開するとiLok License Manager のインストーラがディスクイメージファイルで展開されるので、このファイルを起動してウィザードに従ってiLok License Manager をインストールします。

7. iLok License Manager の初回起動

iLok License Manager を起動します。

iLok License Manager
iLok License Manager

左上の[Sign In] ボタンをクリックします。

iLok License Manager

iLok アカウントのユーザIDとパスワードを入力してログインします

iLok License Manager

この時点では、左上に”0 Licenses”、左のLocal に”0 Activations”、上のAll Licenses 等は”0″ の状態です。

8. Hybrid 3 など音源のインストール

MPK mini Software Manager を起動します。

MPK mini Software Manager
MPK mini Software Manager

Hybrid 3 の”Get Activation Code” という青い字をクリックすると、下記のウィンドウが表示されます。

MPK mini Software Manager - hybrid 3

ウィンドウには下記のようなことが記載されています。

あなたのアクティベーションコードは、Akaiアカウントで利用できる状態になっています。以下の手順でアクティベーションコードを入手してください。
1. iLok アカウントを作成
2. Akai Pro アカウントにログインする
3. ソフトウェア 登録ページを表示する
4. ソフトウェア のアクティベーションコードをコピーする
5. アプリを起動してアクティベーションコードを入力する」

1. iLokアカウントを作成は完了しているので、2.以降をやります。
[Open My Akai Acccount] ボタンをクリックすると、ブラウザが開きakaipro.com のサイトが表示されるので、ログインしてメニューの[MY PRODUCTS] をクリックします。

MPK mini mk3 の[SEE DETAILS, DOWNLOADS, AND OFFERS] ボタンをクリックすると、下記のように詳細が表示されます。

akaipro.com
akaipro.com

ここで、右下の[GET ACTIVATION CODE] ボタンをクリックすると、”Serial:” に続けてハイフン区切りの長い数字の羅列が表示されます。

この数字がアクティベーションコードで、後で使うことになります。

MPK mini Software Manager に戻り、Hybrid 3 の[Install] ボタンをクリックすると、下記のウィンドウが表示されます。

MPK mini Software Manager - hybrid 3

ウィンドウには下記のようなことが記載されています。

ソフトウェアを使うにはアクティベーションコードが必要です。下記の手順でインストールとアクティベーションコードを取得してください。
Step 1. 今すぐインストール
Step 2. アクティベーションコードを取得

[Step 1. Install Now] をクリックするとHybrid 3 のインストーラが起動するので、ウィザードに従ってHybrid 3 をインストールします。

インストールが完了したら、上記のウィンドウを閉じます。

Hybrid 3

MPK mini Software Manager に戻ると、ボタンが[Open] に変わっているので、ボタンをクリックしてHybrid 3 を起動します。

Hybrid 3
Hybrid 3

右下の[Activate] ボタンをクリックします。

Hybrid 3

akaipro.com のサイトに表示されていたアクティベーションコードをコピーして貼り付け、[Next] ボタンをクリックします。

Hybrid 3

メールアドレスを入力し、”Register with my existing iLok.com account” のチェックをONにして[Continue] ボタンをクリックします。

Hybrid 3

iLok アカウントのユーザIDとパスワードを入力して[Next] ボタンをクリックします。

Hybrid 3

アクティベーションコードを有効にする場所(端末)を選択して[Next] ボタンをクリックするとHybrid 3 の有効化が完了し、下記のウィンドウが表示されます。

Hybrid 3

[Continue] ボタンをクリックすると、Hybrid 3 が起動します。

Hybrid 3

この後、残り2つの音源Mini GrandVelvet)をHybrid 3 と同じ手順でインストールします。

Hybrid 3 のインストール時にアクティベーションコードの有効化をしていたからだと思いますが、この2つのインストール時にはアクティベーションコードを有効にする手順がありませんでした。

なお、音源の有効化が完了すると、iLok のサイトiLok License Manager にログインすると、有効化した音源が一覧に表示されるようになっていました。

9. MPC Beats のインストール

MPK mini Software Manager MPC Beats の[Install] ボタンをクリックするとMPC Beats のインストーラが起動するので、ウィザードに従ってMPC Beats をインストールします

MPK mini Software Manager に戻ると、ボタンが[Open] に変わっているので、ボタンをクリックしてMPC Beats を起動します。

MPC Beats
MPC Beats

MPK mini MK3MacUSBケーブルで接続して[Next] ボタンをクリックします。

MPC Beats

ドロップダウンリストで”Akai MPK mini 3” を選択して、[Next] ボタンをクリックします。

MPC Beats

Simple” か”Advanced” を選択して[Next] ボタンをクリックすると、MPC Beats のプロジェクトを選択するウィンドウが表示されます。

※ 初心者なので”Simple” を選択しました。
※ 後で、メニューの[View] > [Workspace] で変更できます。

MPC Beats
MPC Beats

以上で、初期セットアップは完了となります。

あとがき

MPK mini MK3 にした経緯

最近、音楽は専ら聴くことしかしていなかったので、値段が手頃である程度面白そうなものを探していて、ちょうど良さそうだったのがこのAkai ProfessionalMPK mini MK3 でした。

MPK mini Play MK3 という見た目がほぼ同じでスピーカーが付いてパソコンに接続せずに使うことができるものもあったので悩んだのですが、家でしか使わないのと比較すると安かったのでMPK mini MK3 にすることにしました。

MPK mini Play MK3

初期セットアップの手順についての感想

基本的に、アカウント登録するウェブサイトとソフトウェアは英語でしたが、冒頭で紹介したPDFの資料に日本語で詳しい手順が書かれていたので、言語の壁はあまり感じなかったです。

akaipro.comアカウントとilokアカウントの2つを使い分ける必要があるのと、音源の3つのソフトウェアをiLok License Manager というソフトウェアを使って有効にする方法が感覚的に分かりづらかったので少し混乱しましたが、行き詰まるということはなかったです。

Apple Silicon (M1) Mac を使ったことについては、初期セットアップ完了後にインストールしたソフトウェアのプロパティを確認するとすべて”Intel” だったので、現状はRosetta 2 が必須ということになります。

これからのこと

直近では、MPK mini Editor というMPK mini MK3 のパッドやノブに機能を割り当てるツールをまだ使っていないので、これを使ってみたいと思っています。

Garage Band やMPC Beats のDAWソフトの使い方を覚えるのはその後です。道のりは長そうなのでのんびりやっていければと思います。

参考

MPK mini MK3 のカラーバリエーション

Bing のSEO対策

Google のSEO対策の投稿「Google のSEO対策」の続きとして、今回はMicrosoft Bing のSEO対策について整理しようと思います。

WordPress のブログ立ち上げの流れなので、WordPress と絡めた整理になります。

Microsoft Bing

Microsoft 社が提供する検索サービスです。

以前は単に「Bing」という名称でしたが、2020年10月に「Microsoft Bing」に名称が変更されました。
この変更により、Microsoft が提供するWindowsタスクバーやWindows 365など他のサービスが行っている検索サービスを含めた総合的な名称として「Microsoft Bing」を使うことになったようです。
Bing の仕組み自体は変わっていないようです。

Webmaster Tools

ウェブサイトのサイトマップの登録や、インデックス登録の依頼などをすることができるサービスとして、Webmaster Tools というものが用意されています。
Google のSearch Console と同様の機能があり、操作も似ているのでSearch Console を使ったことがあれば、抵抗なく使えるのではないかと思います。

Webmaster Tools – Microsoft Bing
Webmaster Tools help & how-to – Microsoft Bing

Webmaster Tools を始める

1. Webmaster Tools にアクセス

Webmaster Tools のサイトにアクセスして [サインイン] ボタンをクリックします。

Webmaster Tools
Webmaster Tools トップページ

2. サインイン(アカウントの選択)


Microsoft、Google、Facebook のいずれかのアカウントでサインインします。

アカウントの選択
アカウントの選択

今回、Google のアカウントを選択しました
[Google] ボタンをクリックし、Google のアカウントでログインすると下記のページが表示されました。

Google Search Console からのインポートが可能
Google Search Console からのインポートが可能

ログインしたGoogle のアカウントでGoogle Search Console を使ってウェブサイトを登録していると、その登録したウェブサイトの情報をWebmaster Tools にインポートすることができます。
今回は、インポートせずに、右の手動で追加する方法でウェブサイトの情報を登録することにしました

3. ウェブサイトを追加

登録する自サイトのURL を入力して[追加] ボタンをクリックします。

自分のサイトを手動で追加
自分のサイトを手動で追加

4. 所有権の確認

追加したウェブサイトの所有権を確認する方法を選択するページが表示されます。

所有権の確認
所有権の確認 > XMLファイル

所有権の確認は、下記の3つの方法から選択できます。

内容
XMLファイル指定されたXMLファイルを自身のウェブサイトのルートフォルダにアップロードする
HTMLメタタグ指定されたHTMLメタタグを自身のウェブページのHTMLページのheadタグ内に記述する
※<meta name=”msvalidata.01” 〜
CNAME レコードをDNSに追加指定されたCNAMEレコードを自身のウェブサイトのDNSレコードに追加する
所有権の確認方法

今回、”XMLファイル” を選択しました
以下、XMLファイルで所有権の確認をする手順を記載します

  1. XMLファイルの[↓ BingSiteAuth.xml] ボタンをクリックして、XMLファイルを端末上にダウンロードします
  2. FTPツール(FileZillaなど)を使って、ダウンロードしたXMLファイルを自身のウェブサイトのルートフォルダにアップロードします
  3. アップロードしたファイルのパーミッションを読込のみ(404など)に変更します
  4. [確認] ボタンをクリックすると所有権の確認処理が始まり、処理が完了すると下記の”サイトの追加に成功しました” のページが表示されます
所有権の確認が完了
所有権の確認が完了

右下の[完了] ボタンをクリックすると、Webmaster Tools の管理画面が表示されます。

Webmaster Tools の管理画面
Webmaster Tools の管理画面

5. サイトマップの送信

ウェブサイトのサイトマップをBing に送信します。

サイドメニューの[サイトマップ] をクリックすると、下記のページが表示されるので、[サイトマップを送信] ボタンをクリックします。

サイトマップ
サイドメニューの[サイトマップ]

ウェブサイトのサイトマップのURL を入力するフォームが表示されるので、URL を入力して[送信] ボタンをクリックします。

サイトマップを送信(URLを入力)
サイトマップを送信(URLを入力)

送信が完了すると元のページに戻り、今回送信したサイトマップの情報が表示されます。
送信してすぐは状態が”処理中” となっていましたが、少し待つと”成功” に更新されました。

サイトマップ(送信後)
サイトマップ(送信後)

6. URL検査の実行

サイドメニューの[URL検査] をクリックすると、URL の入力を求められるので、自身のウェブサイトのURLを入力して[検査] ボタンをクリックします。
今回、「https://madoverload.com」を入力しました。

URL検査(URL入力)
サイドメニューの[URL検査]

URL検査の処理が開始され、検査結果として下記のメッセージが表示されました。

URL検査(検査結果)
検査結果(URL検査)

検査の結果、指定したURL のインデックスが登録されたようです。

URL検査を実行する前に、Bingの検索結果に既に表示されていたので、検査結果が登録されたなのは、既に登録されていたからなのかもしれないです。

改めて送信後に検索すると、下記のように検索結果に表示されました。
※ インデックス登録を確認するコマンドは、Googleはsite:、Bingはurl:と異なります

Bing検索結果
Bing 検索結果(インデックス登録の確認)

7. URL送信(インデックス登録)

サイトの特定のページにインデックスを付ける場合は、URL 送信 ツールを使用してページにURLを送信します。

サイドメニューの[URL送信] をクリックすると、下記のページが表示されるので、[URLの送信] ボタンをクリックします。

URL送信
サイドメニューの[URL送信]

ウェブサイトのURL を入力するフォームが表示されるので、URL を入力して[送信] ボタンをクリックします。

URLの送信(URLを入力)
URLの送信(URLを入力)

送信が完了すると元のページに戻り、今回送信したURLが一覧上に表示されます。

URL送信(送信後)
URL送信(送信後)

ウェブサイトからの更新の通知

ウェブサイトに新しいページや更新されたページがある場合に、ウェブサイト側からBing に通知をして、Bing のクローラが通知されたページのURL にアクセスしてページを検出する仕組みがあります。
調べてみると、Bing には下記の2つの仕組みがありました。

前者は従来からあったもので、後者は最近できたようです。

WordPress には、それぞれ対応するプラグインがあったので、以下プラグインについて記載します。
なお、プラグインの開発者は同じbingwebmastertools でした。
Webmaster Tools のウェブサイトからプラグインを紹介するリンクがあったので、Webmaster Tools の開発チームが作成したものなのではないかと思われます。

Bing URL Submission

Bing URL Submissions Plugin

WordPress のサイトに新しいページの作成やページが更新されると、ページのURLをBingインデックスに自動送信するプラグインです。

プラグインをインストールし有効にした後に、Webmaster Tools で入手したAPI key を設定することで通知が行われるようになります。

IndexNow

IndexNow Plugin

Microsoft Bing とロシアの検索エンジンの Yandex が共同開発した、サイトの更新を検索エンジンに通知して素早くインデックス登録する仕組みです。

プラグインをインストールして有効にした後に、サイドメニューの[設定] > [IndexNow] をクリックすると下記のページが表示されます。

サイドメニューの[設定] > [IndexNow]
サイドメニューの[設定] > [IndexNow]

[Let’s Get Started!] ボタンをクリックすると下記のページが表示され、サイトを更新すると自動でBing に通知されるようになります。

IndexNowプラグインの設定ページ
IndexNowプラグインの設定ページ

また、”Manual URL submission” の[Submit URL] ボタンをクリックすると、URLを入力するウィンドウが開き、手動で送信することもできるようになっています。

今回、当ブログでは、Index Now プラグインを使うことにしました。
Index Now は更新が早くインデックスに反映されると強調されていたのと、Bing URL Submissions プラグインは半年くらいアップデートが行われていなかったので、とりあえず新しい仕組みを期待してみることにしました。

その他

モバイルフレンドリーテスト

ウェブサイトの特定のURL に対して、モバイルデバイスでのページの使いやすさをチェックすることができます。

Robots.txt テスター

Webmaster Tools のサイドメニューの[ツールと機能強化] > [Robots.txt テスター] で、robots.txt に対して、以下のチェックをすることができます。

  • robots.txt の構文とロジック上の問題がないかのチェック
  • ウェブサイト上の特定のURLに対して、Bing のクローラをブロックできているかのチェック

あとがき

Google のSEO対策に続けて、Microsoft Bing のSEO対策について簡単に整理してみました。
他にも、DuckDuckGo やQwant、Startpage、Baidu など色々な検索サービスがありますが、検索エンジン自体はGoogle を使っているというように、独自の検索エンジンでサービスを提供している訳ではなかったりするので、機会があればその辺の整理をしてみたいと思います。

参考

Apple SiliconでHomebrew

Apple Silicon のMac を入手したのでHomebrew を使えるようにします。
Mac は、M1 ProチップのMacBook Pro です。

Homebrew とは

Homebrew

macOS 向けのパッケージ管理ソフトです。
いわゆる、Mac でソフトウェアのインストールやアンインストールをCLI でできるようにするツールです。

Homebrew のシステム要件

Homebrew の公式サイトに下記の記載がありました。

macOS Requirements
macOS Requirements

日本語にすると、下記のような感じです。

  • 64ビット Intel CPUまたは Apple Silicon CPU
  • macOS Catalina (10.15) 以上
  • Command Line Tools for Xcode または Xcode
  • Bourne-again shell (bash) ※インストールで使う

1つ目のハードウェア要件と2つ目のOSの要件は満たしているのでOK。
3つ目は、事前にインストールが必要で、
4つ目は、ワンライナーのインストールコマンドの実行で必要

ということで、まずは4つ目が簡単にできるので、bash が使えるかを確認します。

bash の確認

bash が使えるか確認します。

cat /etc/shells | grep bash
> /bin/bash
which bash
> /bin/bash

bashはインストールされていてパスも通っているので問題なさそうです。

ついでにデフォルトシェルが何か確認しておきます。

echo $SHELL
> /bin/zsh

bashではなくzshでした。
インストールコマンドを見てみると、bashをパス指定(/bin/bash)で実行しているので、デフォルトシェルではなくても問題ないです。

Command Line Tools for Xcode または Xcode について

どちらか一方をインストールすればよいみたいですが、実際にはXcode をインストールした場合も、Command Line Tools for Xcode(以下、CLT) のインストールは必要でした。

Xcode にCLT が内包されていると書いてるブログもあったのですが、実際にはXcode をインストールすると自動的にCLTもインストールされるという訳ではなかったです。

今回、Xcode だけをインストールした状態でHomebrew のインストールコマンドを実行したのですが、インストールの最初の方でCLT をインストールするか質問され、拒否するとインストールが中断されてしまいました。

質問で拒否しなければ、CLT のインストールが始まりHomebrew のインストールが継続して行われますが、事前にインストールしておけば質問自体がされないのではないかと思われます。

Command Line Tools for Xcode と Xcode のサイズ比較

何も考えずに大は小を兼ねる程度の感覚でXcode をインストールするというのはちょっと雑なので、それぞれのサイズを比較してみました。

Apple Developer のサイトでサイズが確認できました。

Xcode
Xcode
Command Line Tools for Xcode
Command Line Tolls for Xcode
  • Xcode (10.1 GB
  • Command Line Tools for Xcode (564.48 MB

ファイルの形式が違うので単純に比較できませんが、随分と差があります。両方ともサイズが圧縮される形式ですが、Xcode はCLT の18倍くらいあります。

ちなみに、Xcode のダウンロードしたファイル Xcode_13.2.1.xip から展開されたアプリケーションファイルは32GB ありました。

Xcode は使わないし端末のストレージ容量を無駄に使いたくない、というのであれば、CLT のみインストールした方がよいかもしれません。

Xcode のインストール

今回、Xcode をインストールしてから、Homebrew をインストールすることにしました。

※ Xcode をインストールしない場合は、この章はスキップして、次の「Command Line Tools for Xcodeのインストール」からになります。

Xcode のインストール方法

調べてみると、下記の2つの方法がありました。

  • Apple Developer でファイルをダウンロードしてインストール
  • App Store から直接インストール

後者は、自動アップデートを個別に制御できないようなので、前者の方法でインストールすることにしました。
あと、後者はインストールに時間がかかるや途中で止まったという評価が幾つかあったので、ちょっと不安になったというのもあります。実際やってみないとなんとも言えませんが。。

以下、Apple Developer でファイルをダウンロードしてインストールする手順を記載します。

Apple Developer でファイルをダウンロード

Apple Developer のダウンロードページにアクセスし、自身のApple ID でログインします。

検索窓で”Xcode” と入力して抽出された中から最新のXcode を探します。
古いバージョンやBeta版もあるので注意

Xcode
Xcode

ダウンロードするXcode が見つかったら、青字の[↓ Xcode 13.2.1.xip]をクリックしてxipファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを展開してインストール

ダウンロードしたファイルはxip 形式のアーカイブファイルなので、アーカイブユーティリティを使って展開します。

Xcodeダウンロードファイル

xipファイルと同じフォルダにアプリケーションファイルが展開されるので、アプリケーションにドラッグ&ドロップしてインストールします。

これでXcode のインストールは完了です。

Command Line Tools for Xcodeのインストール

Xcode をインストールしない場合はこちらの「Command Line Tools for Xcodeのインストール」を行います。

ただ、このタイミングでCTL をインストールしなくても、次の「Homebrewのインストール」の途中でインストールできるので、この章もスキップしてもよいかもしれません。

今回、私はXcode をインストールした後にHomebrew をインストールしたので、ここの手順は行わなかったです。

Command Line Tools for Xcode のインストール方法

調べてみると、下記の2つの方法がありました。

  • Apple Developer でファイルをダウンロードしてインストール
  • ターミナルで以下のコマンドを実行してインストール
xcode-select --install

前者は、ダウンロードするファイルがdmg ファイルなので、ダブルクリックで普通にインストールできそうなので、説明は省略します。

なお、Xcode を起動してメニューの[XCode] > [Open Developer Tool] > [More Developer Tools…] をクリックすると、ブラウザが起動してApple Developers のダウンロードページが開きました。
Xcode の画面操作でCLT をインストールできる訳ではなかったです。

Homebrew のインストール

Homebrew のウェブサイトのトップページにアクセスします。

トップページにワンライナーのインストール用のコマンドが掲載されているので、コマンドをコピーします。

Homebrewインストールコマンド
インストール用のコマンド
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

コマンドのテキストを参考のために掲載しましたが、実際にインストールを行う際は、こちらではなくウェブサイトに掲載されているコマンドをコピーしてください。

ターミナルを起動して、コピーしたコマンドをペーストしてコマンドを実行します。
コマンドを実行すると、以下のように処理が進められます。

1. パスワードの入力

==> Checking for `sudo` access (which may request your password)...
Password:

パスワードの入力が求められるので、端末のログインパスワードを入力します。
Apple IDのパスワードではない

2. Command Line Tools for Xcodeのインストール

==> The Xcode Command Line Tools will be installed.

Press RETURN to continue or any other key to abort:

CLT をインストールするか、インストールを中断するか、選択が求められので選択します。
※ 前述「Command Line Tools for Xcodeのインストール」でCLT をインストールしていた場合、この確認は求められないと思われます。

  • Enterキー
    • CLT をインストールする(Homebrew のインストールを継続する)
  • Enterキー以外
    • Homebrew のインストールを中断する

Enterキーを押下すると、CLT のダウンロードが始まり、そのままCLT とHomebrew のインストールが続けて行われます。

Homebrew のインストールが完了すると、下記のようなメッセージが表示されます。

ターミナル(Installation successful)
ターミナル(Installation successful)

3. Homebrew フォルダにパスを通す

インストール完了のメッセージに、/opt/homebrew/bin にパスが通っていないので指定したコマンドを実行するようにと記載があります。
言われた通り、指定されたコマンドをターミナルで実行します。
※ コマンドの”xxx” の箇所はユーザ名です

echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/xxx/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

上記のコマンドを実行後、以下のコマンドでbrew コマンドにパスが通っているか確認します。

which brew
> /opt/homebrew/bin/brew

brew コマンドのパスが通っていました。

4. Homebrewの動作確認

Homebrew が問題なく動作するかを確認するコマンドを実行します。

brew doctor
> Your system is ready to brew.

正常に動作していることが確認できたので、これでHomebrew のインストールは完了です。

Homebrew を使う

Homebrew を使って1Password をインストール

Homebrew のスポンサーである、1Password をインストールしてみます。

Homebrew のウェブサイトのパッケージを検索するページがあります。
※ トップページの検索窓でも検索できますが、パッケージ以外の情報も検出されるので、ここではパッケージのページで説明します。

パッケージの検索画面
パッケージの検索画面

検索窓に薄い色で”Search Homebrew Formulae” と表示されています。
“Formulae” はHomebrew が扱うパッケージのことです。

今回、1Password を探すので、”1password” と入力します。

1password検索

すると、入力したキーワードで検出されたパッケージが表示されるので、今回インストールする1password を選択すると、下記の1Password のパッケージのページが表示されます。

1Passwordのページ
1Passwordのページ
brew install --cask 1password

1Password をインストールするコマンドが記載されているので、コマンドをコピーしてターミナルに貼り付けてコマンドを実行します。

1Password のインストールが完了すると、下記のようなメッセージが表示されます。

ターミナル(successfully installed)
ターミナル(successfully installed)

インストール完了メッセージに、/Application/1Password 7.app にインストールしたと表示されています。

Finder でアプリケーションフォルダを見ると、1Password のアイコンがありました。

1Passwordアイコン
Finder > アプリケーション

GUI アプリのインストールが、1つのコマンドをコピー&ペーストするだけでできるようになりました。
インストール完了です。

その他、参考情報

とりあえず、よく使いそうなコマンドを掲載しておきます。

# Homebrewの動作確認
brew doctor

# Homebrewのバージョンを表示
brew --version
brew --v

# Homebrewのシステム構成を表示
brew config

# インストール済みパッケージ一覧の表示
brew list
brew ls

# パッケージの検索
brew search <keyword>
brew -S <keyword>

# パッケージのインストール
brew install <package-name>

# パッケージのアンインストール
brew uninstall <package-name>

# Homebrew本体のアップデート、インストール可能なパッケージ一覧の更新
brew update

# アップデート可能なパッケージをアップグレード
brew upgrade <package-name>

# インストールの統計情報を表示
brew info

# インストールしたパッケージの統計情報を表示
brew info <package-name>

# サブコマンドの表示
brew

# コマンドの一覧を表示
brew commands

# コマンドのヘルプを表示
brew help <command>

あとがき

GUI のソフトウェアのインストールが、ファイルをダウンロードして、ダウンロードしたファイルを開いてアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップする、という方法より断然楽になりました。

ソフトウェアのインストールは基本的にHomebrew を使う、というように一元管理すれば、OSをクリアインストールして環境を再構築するのもそれほど苦にはならなそうです。

Mac を買ったら一番最初にインストールしておきたいソフトウェアです。

参考